常総カップ(8/11)

JOSOカップが無事に終了しました。
上野毛道場からは伊藤選手がエントリーしました。
伊藤選手は午後の部でしたが、前の日から来て午前の部に出場する普段、上野毛道場で一緒に稽古をしている三軒茶屋道場の仲間の応援をしてくれました。
自分の試合の事だけではなく、仲間の応援も自分から進んでしてくれて嬉しかったです。
さて一回戦、初戦のせいか動きは固かったものの得意の上段前蹴りで技ありを取り優勢勝ち。
二回戦も体格差のある相手に果敢に攻めて上段回し蹴りで技あり。
そして、決勝戦。相手はかなりのテクニシャンでヒヤリとする場面もありましたが、上段前蹴り一閃、技あり。その後も一進一退の攻防の末、得意の上段前蹴りで技あり、合わせ一本勝ちでした。


得意な武器を持っているのはその武器に頼りきってしまい上手く使えないまま終わるということに陥りやすい反面、やはり今回のようにここぞと言う場面で上手く使えると凄い武器になるなぁと感じました。
上野毛道場のみんなに自分の得意な武器を探して研き、その技に依存してそれしかできないのではなく、技から自立して臨機応変に他の技との組み合わせるという使い方を目指して欲しいです。


今回の伊藤選手は試合で実力を出し合った相手に試合場を降りたあと、真っ先に挨拶に行く姿勢が素晴らしかったです。
押忍の精神である「忍耐・尊敬・感謝」を実践してくれました。
試合場では勝ち負けだけでなく、こういったことも大切な学びです。
空手を習わせてくれている保護者がいて、指導してくれる先生や先輩、一緒に稽古する仲間がいる。


試合当日、試合場を設営したり、トーナメントを円滑に進める為に働いてくれている運営スタッフ、審判員、戦ってくれる対戦相手、応援してくれる仲間たち、この全てが揃わなければ成立しません。
その事を心に刻んでせめて声を掛けられる身近な人たちには声を出して「ありがとうございました。」と言える人になってもらいたいと思います。
また、当日だけでなくその後、最初に会ったときに「試合の時にはありがとうございました。」と言えるようになるともっと良いと思います。
その一言でコミュニケーションが生まれ、様々なフィードバックや思わぬ気付きなど更に成長するチャンスに恵まれます。
そういう自分自身、試合でたくさん学んできましたし、今もなお後輩や生徒の試合で色々な事を学ばせてもらってます。
これからどんどんこういったチャンスの場、チャレンジの場をたくさん経験してもらいたいです。