見取り稽古(2017/02/02)


今日も、新しい仲間が増えました。
元気いっぱいの女の子で初めから大きな声で気合を入れてくれたり、なんと道場訓までやってくれました。
新しい子が増えてくると今までいた子がどんどん先輩らしくなってきます。この子たちの殆どが上野毛道場の一期生なので先輩とはどんなものなのかも知らないのですが、自然とカッコいいお手本を見せてくれたり、優しく声を掛けてくれたりと頼もしい限りです。
この子たちを見た後輩たちもいずれ同じように頼もしい先輩になってくれることでしょう?
そして、また次も。こうして良い伝統が築き上げられていくかと思うと本当に嬉しいです。

少年クラスでは最初に型(太極Ⅰ)の稽古を行いました。
型の稽古に限ったことではありませんが、指導では見取り稽古をよくさせます。
これには色々な目的(ねらい)があるのですが、そのうちの今日は一つ。
自分以外の人が行っていることに興味を持ち、その人に良いところを探すというテーマで行いました。
良いところを探すためには集中して見る事も大事ですが、何よりネガティブな部分に着目するのではなく、ポジティブな部分に着目することにしています。
方法はいろいろありますが、良いところをたくさん探すことは結果として見つけ出した子が自分自身の良いところも見つけ出し、また足りない部分を修正しようとポジティブな行動に移りやすくなります。見つけてもらった子も嬉しい気持ちになり、さらに良いところを伸ばそうとし、また同様に足りない部分を修正しようとします。結果、みんなが上達するというシステムです。また、お互いに発表するときには、例えば大きな声で話す、相手を見る、身振り手振りなどを交えて自分の気持ち、自分の考えが相手に伝わるようなコミュニケーションの取り方を実践してもらいます。
一人ではなくたくさんで、またいろんな年齢の中で稽古をする空手道場ならでは出来る事だと思います。

真似る事から学ぶが始まる。良いところをたくさん見てたくさん真似よう!