みんな頑張ったぁ!!(2017/02/07)


今日の少年部は最初に型を行った後、
「今から先生は変身するぞ!」
「何にぃ?」
「鬼だぁ!」
「えぇ~~~!」
「鬼だから今日は地獄の稽古!後屈(前屈)立ち地獄!!今まで何人もの子たちが涙を流したぞ!覚悟しておけぇ!」(子どもたちはこういうネーミングが大好きです。)
というわけで立ち方をみっちりやりました。

普段の稽古の中でついつい楽をしようとして腰高になってしまいがちです。
すると悪い癖がついてなかなか安定した立ち方ができなくなります。
そこで時には時間をかけて立ち方を覚える必要があるわけです。

子どもたちは最初はそうは言っても適当なところで終わるだろうと高を括っていたみたいですが、しっかりできていなければいつまでも終わりません。
早々にOKになる子もいればいつまでも終わらない子もいます。
だんだんとそのことが分かってきた子たちはその違いは何かを考え、しっかり立とうと頑張ります。
しっかり立つようになると足腰がきつくなってきます。
みんな歯を食いしばって頑張っています。
中には涙が出てきてしまう子もいます。
その涙は頑張っている涙です。


そのうちOKになる子が増えてくると、みんなどんどん真剣になっていきます。
さて、OKになった子たちはどうなるかというと、最初は解放された喜びで気が抜けますが、自発的に直ぐにまだOKになっていない子のそばに行って自分がOKをもらった立ち方を一生懸命教えたり、応援したりしています。
これが仲間意識であり苦しいことを乗り越えたからこその優しい心なんだといつも思います。
するとOKでなかった子もさらに頑張るようになりやがてみんながOKです!!

さて、そのあと最初にやった型をもう一度やると全員が見違えるほど上手になりました。
やったことは立ち方だけなのにしっかりと立てることで姿勢が良くなり安定して技が出せるので切れや力強さが明らかに増しています。
自分自身の変化や他人の変化を見て、上達していることを実感したと思います。

稽古は楽しく行いますが時にはキツイことを共有したり、ともに乗り越えたりすることでより一層、仲間意識が強くなり、自分自身でまだ気が付いていない我慢する心や他人への思いやりを発見していきます。
楽しいだけではなくキツイことを乗り越える体験をするから自信が付いてきます。
そして本当の楽しさとは楽なことではなく自分を高めていくことなんだと気づくようになります。すると自然とキツイことも楽しく乗り越えていくようになります。
今日頑張ったみんなは間違いなく我慢する力がついて心が強くなりました。

みんなよく頑張ったね!!