城西カップ&ビギナーズカップ(2018/10/21)

城西カップとビギナーズカップが行われました。

上野毛道場からはビギナーズカップに3名、城西カップに1名の計4名の選手が出場しました。

午前の部。ビギナーズカップの一番手は今回対外試合に初出場の安達選手。
持ち前の前に出て攻めるスタイルで良い展開で試合が始まりました。
終始、攻め続け一進一退の攻防の末、上段廻し蹴りを受けて技有り。その後も取り返すべく攻め続けましたが、時間切れ。非常に惜しい試合でした。
ずっと課題だった気持ちが前に行きすぎて頭が付いてしまう癖を今回しっかりと修正してきた結果、技の繋ぎがとてもよくしっかりと組手が出来ていました。
これからもこのイメージで稽古していけば更にレベルアップするでしょう。

二番手は坂田選手。
最近、受けを意識するあまり持ち味の強い攻撃が出にくくなっていましたが、今回は受けよりも攻撃というテーマで臨み、しっかりと攻撃を当てて相手を圧倒しながら初戦、2回戦、準決勝と駒を進めました。
準決勝では予期せぬアクシデントのため残念ながら力を発揮できず敗退。3位入賞。
勝ちのイメージが出来ていると思うので優勝も狙える位置にいると思います。

三番手は福家選手。
上野毛道場の前身である二子玉川教室の頃からの生徒で上野毛道場が出来てから稽古量も増え、キツイ稽古も明るく乗り越えてこのところ著しくレベルアップしています。
強い気持ちで絶対に引かず、常に攻め続け真っ向勝負で挑みました。
稽古でテーマにしていた構えや突き方、コンビネーションなど試合の中でどんどん良くなってきました。
本戦ではお互い一歩も引かずに引き分け。延長でも気持ちもスタミナも切れずにすごく良い試合をしました。あと僅かの差で判定で負けはしましたが、心のスタミナが切れないことが凄いです。彼女もさらに強くなること間違いなしです。

午後の部。城西カップには壮年の部で井口選手が出場。支部内交流試合で結果を出し、先日の横浜カップでの敗戦を機に三軒茶屋道場の帯研に参加するようになり、実力アップして臨んだ今回の大会。初戦はプレッシャーを掛けながら得意の上段廻し蹴りを出し本線、優勢勝ち。
続く準決勝では初戦よりさらに動きが良くなり技も繋がってきて何度か上段廻し蹴りをヒットさせているのですが、技有りには至らず、結局相手の粘り勝ちでした。

今回、2名の選手が対外試合に初挑戦してくれたことがとても嬉しかったです。
試合というと尻込みしてしまう人もいますが、試合とは字のごとくまさに「試し合い」です。
今回チャレンジした4名を見ていても試合に出ることで稽古の質も上がり、また試合を通して技術も心もどんどん成長したと思います。特に今回はビギナーズということもあり、試合の中で変化していくのがはっきりと見れました。試合を見ていて4名の試合全部で本当に感動しました。心から「頑張れー!」という気持ちにしてくれた選手には感謝しかありません。

次の週末(10/27-28)はいよいよ第50回の全日本大会です。今回のような試合を子どもの頃から経験して勝ったり負けたりしながらこの大会に出ている選手も多数います。前回チャンピオンの高橋選手などはまさにそうですね。

また、来月には支部内交流試合、12月には型交流試合があります。
小さなチャレンジから始めて、やがて空手を通して培ったチャレンジ精神やあきらめない心を実生活で実践できるようになって欲しいと思います。
目の前の勝ち負けより、そういった大きな目、長い目で試合をそして空手そのものをとらえてもらえると嬉しいです。

今回も応援に来てくれた伊藤選手。ありがとう!
自分の試合だけでなく仲間の応援をいつもしてくれている事、嬉しく思っています。