城西カップ(2016/10/16)

今日は城西カップでした。

上野毛道場からは伊藤選手が出場。

開会式では11月5日、6日に千駄ヶ谷の東京体育館で行われる全日本空手道選手権大会の出場選手の紹介があり、代表で高橋佑汰選手と鎌田翔平選手が挨拶をしました。


高橋選手の挨拶の中で「第一回の城西カップに出場した時は小学5年生でした。」という話を聞いて、自分もその大会に出場していたので、もうそんなに月日がたっているんだと感慨深かったです。それを考えると今、頑張っている少年部の子どもたちが一般の全日本大会の舞台に立つのは夢ではないし、そう遠くはないんですね。世田谷東支部の小林龍太選手や大澤佳心選手も考えてみれば子どものころから知っていますし、あかり先生もそうです。やはり続けることは凄いことだと思いました。

さて、本日出場の伊藤選手ですが、一回戦はシード、二回戦からの出場でした。本戦は前へ前へと出てくる選手に対し、本調子ではないながらも打ち合い、延長戦へ。
延長戦では強引に前に出ようとする相手に一歩も引かずに勝負した結果、相手の反則に。
焦った相手に冷静に戦い、判定勝ち。
決勝戦は伊藤選手と同じく上段の直線の蹴りが得意な選手でお互いに隙を狙って間合いの取り合いに。我慢できずに前に出てきた相手に冷静に相手を見極めていた伊藤選手が先に中段前蹴りで相手選手を宙に舞わせ技有り。試合再開直後、焦って前に出てきた相手に上段前蹴りを綺麗に合わせて技有りを取り合わせ一本勝ち。
見事、優勝しました!!

今回の伊藤選手は数日前から体調を崩してたにもかかわらず試合にチャレンジするということでした。医者にも行き、経過を見ている保護者が本人の意思で出場させるということでしたので体調を見守りながらの試合になりましたが、しっかりとした意志で戦い抜きました。決勝前も体調を確認して無理はせず棄権してもいいと伝えましたが、本人の意志は固く、また保護者の同意を得て挑みました。今回は保護者、選手とよく話してみんなで納得してから出場を認めましたが、選手の健全な育成を考えたとき、体調不良の時の判断が非常に難しくなります。
このようなケースは本当に一人一人違いますし、状況によっても変わってきます。決して安易に考えるべきではありませんし、無理をさせるべきではありません。時には本人の意思に関わらず、出場を認めない決断をすることもあります。
常に体調管理を怠らず、特に試合前には入念に行ってください。

今回、彼女は出ると決めた以上、しっかりとした意志で自分のやるべきことをやったと思います。常に「出来る。出来ない。じゃないよ。やる!か、やらない!かだよ。」と大山総裁の教えを伝えていますが、結果を恐れず、「やる!か、やらない!か」で「やる」ことを選択した以上、それを全うすることに専念しました。このことはとても大きなことだと思います。普段の稽古でも「出来る。出来ない。」ではなく「やる!か、やらない!か」で行動を起こせるように伊藤選手だけでなく皆がなって欲しいです。

これから富士山杯、ビギナーズカップ、支部内交流試合、関東大会と試合が続きますが、出場する選手は試合に向けて稽古を積んでいくことはもちろんですが、出場しない人も是非、応援に来てください。
同じ道場で稽古をしている仲間が、試合でどのように頑張っているか?また、同学年の子どもたちがたくさんいて、皆、支部や道場は違えど頑張っているんだというのを見るのはとても重要だと思います。どのような試合があるのか?どこでやるのかなど?どんどん聞きに来てください。

また、11月5日、6日に千駄ヶ谷の東京体育館で行われる第48回全日本空手道選手権大会は必見です。
極真カラテの最高の技術と精神が観られる舞台です。
どんな試合でも観戦することは大切ですが、特にこの全日本大会は極真カラテを習っている人の憧れで自分自身もそうでしたが、これをきっかけに空手に対する情熱が嵩まることは必至です。
チケットは道場でも販売していますのでお問い合わせください。