2017/03/06少年部昇級審査会

今日は少年部の昇級審査会でした。
前半は白帯6名、後半はオレンジ帯から青帯まで20名でした。
普段通りの実力を出せた子もいれば緊張してうまくいかなかった子もいます。
でも、いいんです。
審査という非日常な場面でうまくいったり、いかなかったりすることもまた経験。空手の道場ではたくさん失敗すればいいのです。そして、失敗を恐れずに失敗からいかにリカバリーするかをたくさん学んでほしいです。実際、今日、失敗した子もアドバイスするとかなりの確率で修正できました。その場で修正できなくても普段の稽古にフィードバックして直していけばいいのです。
どちらにしても今日審査して目にした子は確実に成長していました。
技が上手になっていた子や大きな声が出せるようになっていた子、じっとすることができるようになっていた子、話が聞けるようになった子、なんでもいいんです。確実にその子なりの成長を見る事が出来ました。

審査の後、一人一人と話をしました。
空手が楽しく感じている子もいればスパーリングが苦手だと正直に打ち明けてくれる子も。
苦手なことを打ち明けてくれるなんて嬉しい限りです。スパーリングがたとえ好きにならなくても道場に来て苦手なことにチャレンジしているだけでもすごいことなんだよと話しました。
誰だって叩かれたり蹴られたりすることが好きなわけないです。でも大人になっていくうちに嫌でもやらなくてはいけないことはたくさんあります。
スパーリングでなくてもいいのですが、自分が苦手だな、嫌だな、ということも含めて嫌だけど前よりは大丈夫になったかな?位になればいいです。もちろんそれ以上に自信がついて好きになればもっといいのですが・・・

自分が審査の後に話す時に心がけているのは以前よりこんなところが上手になったとかこんなに頑張れるようになったなどその子自身が気付いていなくてももっと自信をもっていいところを伝えるようにしています。なぜなら道場に来たらみんな本当に頑張って稽古するんです。そして間違いなく成長するんです。
自信がつけば苦手だったことやできなかったことにももっとチャレンジしてみるようになります。
見学の親御さんにも最後に「この先、稽古で痛いことや体力的にきついことがあった時、おうちで弱音を吐くことがあるかもしれません。もしかしたら空手を辞めたいというかもしれません。でもそんな時は話を聞いてあげて、そこまで頑張ったことを褒めてあげてください。そして『そんな君を応援しているよ。』と言って道場に来させてください。もし、そこで『辛いなら辞めていいよと』言ってしまったら本当はあと少し頑張れば乗り越えていけるチャンスなのに『辛いことからは逃げていいよ。』と教えることになってしまいます。それでは空手に限らずこの先の困難に立ち向かうことができなくなってしまいます。」と話しました。道場と家庭とが協力して健全な子どもの成育を願ってやみません。

これからも子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。