2017秋季支部内交流試合(2017/11/12)


今回も熱い戦いが広げられた支部内交流試合。
上野毛道場はもとより三軒茶屋道場、狛江道場、祖師谷道場、田無道場、東大和道場、昭島道場と、城西世田谷東支部の全道場が集まり総勢228名が参加する中、上野毛道場からは14名が出場しました。

参加した選手一人一人が本当に最後まで気持ちが切れることなく全力で挑んでいました。
試合は必ず勝敗が決まりますが、出場した選手は対戦相手との勝敗とは関係なしに全員が自分自身に勝利したと思います。
特に今回は初出場や久しぶりの出場の子が多かったのですが、みんな強い気持ちで見ていてとても心強かったです。

午前の部。
前回、せたひが賞だった子が初優勝!
彼女はいつも積極的に自分なりにどうしたら上手になるか?どこを直したらよいかを考えながら稽古ができるようになってきています。
憧れの大澤佳心選手からの表彰も嬉しいご褒美になりました。

午後の部。
小学5年生初級の部では上野毛道場の子同士での3位決定戦。
同門対決ながらお互いに一歩も引かない良い試合でした。
一人は上野毛道場の前身である二子玉川教室からコツコツと続けている子で色々な事情でなかなか稽古に来れてないのですが、道場に来れば真剣に稽古をしています。道場に来る頻度は少なくとも彼のペースで続けていて、まさに「継続は力なり」を実践しています。もう一人は上野毛道場からですが、強くなりたい気持ちが稽古中の話を聞く姿勢にも表れています。二人とも自分の心の中の課題がありましたが、今回の試合で確実に成長したと思います。

同じく二子玉川教室から通っていて、当時、自分が指導していた三軒茶屋道場にも通っていた子も初優勝!マイペースで道場で本当に楽しそうにまた、いつもいろんな話を聞かせてくれていたのですが、このところ道場に来るたびに「チェックリストをお願いします。」と稽古後、必ず来るようになりました。

そしてもう一人。毎週、一般クラス後の自主稽古に参加をして力をつけてきた中学生が初優勝!技のこともそうですがテーマにしていた強い気持ちで戦うことができていたことが勝利に繋がったと思います。

壮年の部は2名が出場。まず、少年部のお父さんが初出場。親子で頑張って稽古をしていますが、子どもと一緒に試合に出るということは物凄いことだと思います。自分自身が実践して経験することで子どもと共有していくのは説得力があります。これからも親子で頑張って欲しいです。

次に最近結婚したばかりの壮年若手?選手。
自分との付き合いも長く彼が高校生、自分が緑帯の頃からの付き合いでもう20年近くになりますが、しばらくは空手から遠ざかっていました。数年前に三軒茶屋道場に復活し、上野毛道場を開設するとこちらの道場に移籍してきました。
抜群のセンスで技有りを積み上げ準優勝!これからも楽しみです。

せたひが賞は午前の部に初出場した2年生の子でした。
彼はなんと上野毛道場の1番目の入会者です。初出場ながら積極的に攻める組手と延長戦になっても決して折れることの無かった強い心が良かったです。

毎回思いますが、試合が必須だとは思いませんが、勝敗に関係なく試合は成長するチャンスです。人生には色々なチャンスが転がっていますがそれを見つけられずに逃している。折角のチャンスに尻込みしてチャレンジしない。そんなことも多いと思います。チャンスを逃さない感性とチャレンジする気持ちを育む。また、たとえ失敗しても(負けても)そこで落ち込んだり、停滞せずに何かを掴み、次に繋げるリカバリーの力が付けば、また更に失敗を恐れずにチャレンジすることができる。こんなプラスの連鎖を学べるのが真剣勝負の試合という場だと思います。今回出場した選手は間違いなくチャンスを掴み、それに挑み、そして何かしらの成果を得たと思います。
出場した選手は試合で学んだことを稽古をして次のチャレンジへ、またたくさんの人がそれぞれのチャレンジをしてくれたら嬉しいです。

今回もたくさんの応援の人が来てくれました。
いつもいつも、理解していただき、協力してくださる道場生のみなさん、保護者のみなさん、本当にありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。