セミコンタクトルール2018首都圏交流試合(2018/09/22)

先週の大仏杯に続き、セミコンタクトルールの大会に上野毛道場から伊藤選手が出場しました。

今年(2018年)からセミコンタクトルールが始まり6月に初めて第一回の全国交流試合があったばかりで私自身、稽古方法もまだ手探り状態で色々なところから情報を仕入れ、勉強しながら行っていました。

まず大事なのは今までの慣れていることに固執せず、柔軟に何でも取り入れるという素直な心です。知っていることと違う、初めての動きがやりにくい、などということは当たり前のことで知らないから知る、初めてだからやってみる、といったチャレンジする心をもって稽古することです。

セミコンタクトクラスに参加している子も初めは戸惑うところもありましたが、徐々に慣れてきてだいぶ良い動きができるようになってきています。その結果、フルコンタクトの組手にも確実に変化が起きています。

今回出場した伊藤選手も初めからセミコンタクトクラスに参加して積極的に取り組んでいました。フルコンタクトの稽古でもセミコンタクトの動きを取り入れた組手スタイルを作るようにしてフルコンタクトとセミコンタクトを両立できるように稽古しています。

現全日本チャンピオンの高橋佑太選手も全空連での稽古を活かした組手でフルコンタクトのチャンピオンになりました。また、高橋選手は型の大会でも全日本チャンピオンになっており、極真史上、一般クラスで初の組手と型の2冠を達成しています。
また、大澤佳心選手も中量級世界チャンピオンになっても来年の世界大会に出場すべくセミコンタクトを積極的に取り入れて組手を進化させています。

目先の好き嫌いではなく、しっかりとした空手を身に付けるという長い目で型もセミコンタクトもフルコンタクトと同じように取り組んでいくことが大切ですね。

さて、今回の試合は第一回の交流試合と言うこともあり、出場選手が少なく伊藤選手は三軒茶屋道場の山田選手との同門対決のワンマッチでした。二人は普段から仲の良い友達同士なのでかなりやりにくかったと思います。しかし試合となれば二人とも真剣に勝負をします。

開始早々、積極的に技を繰り出し良い感じで攻めていきましたが、徐々に間合いが近くなり、突きが顔に当たってしまい反則でマイナス1ポイント。
仕切り直して再度、間合いを取ろうとしますが、攻防の間にやはり間合いが近くなり、今度は相手選手の突きが顔に当たって相手に反則でマイナス1ポイント。最後まで積極的に攻め続け、終了間近に繰り出した上段突きが巧く決まり1ポイント。

1ポイント取った伊藤選手がトータル0対-1で勝利。
見事、第一回のチャンピオンになりました。祖師谷道場の谷口先生と大澤佳心選手も出場し、それぞれワンマッチながら見事、優勝しました。